RICE処置について
スポーツの現場で行われているのがRICE処置。
(R)rest。安静に。
(I)icing。冷やす。
(C)compression。圧迫。
(E) elevation。挙上。
最近の研究結果でわかったことは、冷やすという行為は多少の痛みは和らぐが冷やさない場合とほとんど変わらないということです。RICE処置を考えられたアメリカのミラーキン博士がRICE処置は間違えだったと言ってます。(笑)すでにアメリカのスポーツの現場ではRICE処置は行われてないということだそうです。
怪我をすると炎症が起こり熱くなる。もともと人間の身体には自分で治す機能が備わっています。炎症が起こり熱くなるのは人間の治そうとする身体の反応になるわけですが、アイシングをする事によってこの反応を阻害してしまう行為になります。
つまり、冷やすのではなく多少痛くても動かせという事です。治るスピードが全然違ってきますね。
(RICE処置ではなく、POLICE処置に)
(P)protection。保護。装具やシーネなどで患部を保護して再受傷や悪化を防ぐ。
(O) optimal loading。最適な負荷。早期に最適な負荷をかける事によって、最適な組織修復を促す。
(I) 冷却。上記のことからあれ?と思われますが、冷却する行為自体にはあまり意味はないです。ただ痛みが強い場合の多少の疼痛緩和程度。
(C)compression。圧迫。
(E) elevation。挙上。
少し前のメジャーリーグの間でもよく目にするのがピッチャーが登板後にベンチで肩に大きな氷嚢を巻いて冷やしている光景を目にします。しかし今は冷やす行為はほとんど行われていないということです。
「ゲンを担ぐ」ということわざがありますが、アメリカのスポーツ選手はこのゲンを担ぐのが好きらしいです。大きな氷嚢をするのもこのゲンを担ぐ行為らしいです。この前の試合で勝利したからなるべくその時の状況を守るみたいな事らしいですね。医学的にはあまり意味がないという事です。ま、結局冷やすのか冷やさないのかどっち?と聞かれれば答えはどちらでもいい、ですね。
早く治したければ血液循環をよくするのがいいという事ですね。
2020.4.13